ダイビング・コラム 

これからダイビングを始める方へのメッセージや、ダイビングに関して言いたいことなどを、勝手気ままに書いています。


これからダイビングを始めようと思っている人へ

ダイビングと喫煙について

アドバンスト・オープン・ウォーター講習について

ダイビングとトイレについて・・・

今までトラブったこと、怖かったこと

BCDのポケットに入れているもの

泳げない人でもダイビングはできるのか?

これからダイビングを初めようと思っている人へ

以下の内容は、私自身の経験からたまたま悪質なショップに関わることで、これからダイビングを始めようとしている方が騙されない様に、またはダイビングを始めることを諦めないようにとの思いから書きました。
あくまでもごく一部の悪質なショップに関する警告で、普通のショップについての話ではありませんので、その点はご了承下さい。

これからダイビングを始める方は、まずはCカードを取得するためにOW講習を受けなくてはいけません。
OW講習を受けるためには、自分でダイビングショップを捜して直接訪れるか、旅行会社のツアーでライセンスを取得するコースに申し込むことになります。
しかしここで、すでに今後のダイビング生活を左右する重大な分岐点に立ってますので気をつけて下さい。
また、幾つかの罠も潜んでいるので十分に用心しなければなりません!

自分でダイビングショップを捜す場合、普通は近所にあるダイビングショップ(都市型ショップ)を訪れることになると思います。
この都市型ショップでは、OW講習の海洋実習を近郊の海(関東なら伊豆・大瀬崎など)で行います。
そして、Cカード取得後もしばらくは、そのショップが主催するファンダイビングツアーに参加することになるので、ある程度上達するまでは近郊の海でのダイビングが中心となります。
しかし、関東近郊ではウェットスーツで潜れる季節は長くても8月〜11月上旬までで、それ以外の季節でも潜るためには、ドライスーツを着なくてはなりません。
ここでポイントとなるのが、ウェットスーツは高くても10万円未満で、ドライスーツは安くても10万円はするということです。
そして、ウェットスーツは多少サイズが合わなくても何ら問題ありませんが、ドライスーツはサイズが合っていないと水が浸入してきてしまいます。
このようなこともあり、一部の悪質な都市型ショップではOW講習の申込み、または、OW講習を受けている最中に、執拗に高額なドライスーツの購入を勧められることがあります
こちらとしてはこれからお世話になるつもり、またはお世話になっているショップに対する遠慮と、本当に今後もダイビングを続けて行くのかという迷いが交叉した挙句、結局は購入してしまう人も多いようです。
しかし、冷静に考えて下さい!
ショップとしては売上達成や固定客確保の目的以外の何物でもなく、とてもお客さま本位ではありませんので、今後、そんなショップは利用するべきではありません
そのようなショップに出くわしてしまった場合には、申込み前であれば早々に立ち去り、講習中であれば講習まで終わらせて、あとは他のショップを探して下さい。

都市型ショップで話を聞くと、そこでのダイビングスタイルが唯一のものと勘違いしてしまうかもしれませんが、ダイビングスタイルは大きく分けて次の4種類があると思います。
@都市型ショップのツアーに申込み、ショップの送迎で海まで連れて行って貰う。
A近郊の海の現地ショップに直接ダイビングを申込み、自力で現地ショップまで行く。
Bダイビングもセットになった旅行ツアー(近郊の海、またはリゾート地)に参加する。
Cリゾート地の現地ショップに直接ダイビングを申込み、あとの旅行手配は自分で行う。
特にOW講習を行ったショップとの関係に固執しなくても、他のスタイルでもダイビングは楽しめますのでご安心を。
A〜Cでも、ショップに自分のスキルや不安を伝えれば、そこがまともなショップであればきちんと対応してくれるはずです。

次に、旅行会社のツアーでライセンスを取得する場合ですが、この場合は海外や沖縄などのリゾート地に旅行して、そこで旅行会社が提携しているショップを利用してOW講習を受けることになります。
この形でCカードを取得した場合は、それ以降も自分でダイビングツアー参加や現地ショップに直接申込みをして、ダイビングを続けることになります。
仲の良いご近所ショップを持たないので、それ以降も自力でダイビングを続けてゆく意思を持っていないと、ペーパーダイバーに終わってしまう可能性が出てきます。
また、OW講習でいきなり透明度の高い海に潜ってしまうので、それ以降も俗に言うリゾートダイバーになってしまいがちです。

この場合のOW講習の問題は、旅行会社と提携しているショップなので、場合によってはOW講習の受講者が大人数となる可能性があるということです。
特に繁忙期などには、一部の悪質ショップではインストラクター1人に対して6人以上の受講者で講習を行うことがありますが、これではとてもまともな講習は出来ません
この対策としては、利用ショップに直接問い合わせを行い、そのショップの方針や講習参加時の予約状況などを質問してみて、親切でなかったり納得いく説明が出来ないショップの場合は、そのツアーは辞めておいた方がよいでしょう。
最低でも「OW講習はイントラ1名に受講者4名まで」と宣言しているショップを利用すべきだと思います。
インターネットで、ショップの評判を情報収集することも重要です。

ダイビングの初め方は、基本的には次のように考えればいいと思います。
・軟弱ダイバーではなく本格ダイバーになりたい⇒都市型ショップでCカード取得
・南国旅行のときに潜れればよい⇒旅行会社のツアーでCカード取得
・サークル活動的な仲間が欲しい⇒都市型ショップでCカード取得
・とりあえずCカードを取ってみたいだけ⇒旅行会社のツアーでCカード取得

次に、器材購入についてですが、やはり本当にこれからもダイビングを続けていこうという決意をするまでは、まだ買うべきではないと思いますが、マスクに関してだけは、顔の形によっては合う合わないがあるので、これは買ってもいいと思います。

ちなみに、ダイビング器材には量販店などもありますが、量販店でも相談すればきちんとアドバイスしてくれますのでご安心を。

ちなみに私の場合ですが、ダイビングを始めようと思ったときに、初めは都市型ショップを訪れました。
ここでいきなり、OW講習の説明よりも「うちのショップでは大瀬崎主体で潜るのでドライスーツは必須です。お勧めは1着25万円くらいのオーダーメイドです」と、あたかもドライスーツを買わないとダイビングが始められないかのような説明を受け、ここで一旦、ダイビングを諦めさせられました(怒!)。
しかしその後、旅行会社のパンフレットを見ていて、Cカードだけなら気軽に取れることがわかり、ゴールデンウィークに沖縄でのライセンス取得ツアーを申込みましたが、ちょうど繁忙期だったために、ここではインストラクター1名に対して講習生9名という、ひどい環境の中でOW講習を受けました。。。

このように私は、ダイビングを始めるにあたってダイビング業界の悪い面ばかりに出くわしてしまいましたが、OW講習では最低限のスキルすら身に付けられなかったので、その後はファンダイビングの都度、ガイドさんからスキルのアドバイスを貰ったり、AOW講習を受けたりすることで、何とかOW講習レベルのスキルを補強しました。

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ダイビングと喫煙について

南国リゾートでダイビングボートに乗ると、よくタバコを吸う人っていませんか?

タバコを吸っていること自体に文句を言う気はありませんが、ときどき風上でタバコを吸っているゲストとか、くわえタバコでウロウロしているガイドさんがいますが、あれはやめて欲しいと思います。

ちなみに私は、ストレスなどから会社では結構たくさんタバコを吸いますが、プライベートでリラックスしているときには、一切タバコは吸いません。
非喫煙者よりよほどタバコに免疫がある私ですら、南国リゾートで漂ってくるタバコの煙は最悪です。

吸うなという気はありませんが、最低限のマナーとして風下で吸うぐらいのマナーは守って欲しいと思います。また、ダイビングショップでもマナー知らずなゲストには、きちんと教えて欲しいです。
逆に、ゲストにタバコのマナーを指導するショップや、きちんと他のゲストに気を使うゲストには、とても好感が持てます。

ここ十数年の間に、飛行機、駅構内などは完全禁煙になり、企業の職場でも分煙、喫煙室の設置がもはや当たり前になっているにも関わらず、ダイビング業界はこの点について全体的には遅れていると思います。

ダイビングショップ内でも、食事するところやログ付けするところはきちんと分煙して欲しいです。

しかし、最近はきちんと分煙を実施してるショップも増えてきている様ですので、その様なショップは是非、ホームページ上で大きく宣伝して欲しいと思います。
喫煙者の気持ちもわかる私としては、ショップ内の喫煙所、ボート内での喫煙ルールを明確にしているショップは、非喫煙者だけではなく喫煙者にとっても、堂々と吸える場所が確保されるので、歓迎されると思います。
(喫煙者としては、非喫煙者の横でタバコを吸うことはかなり気を使います)

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アドバンスド・オープン・ウォーター講習について

アドバンスド・オープン・ウォーター(AOW)は、はたして取る価値があるのでしょうか?取るのであれば、いつ頃がいいのでしょうか?

よく、オープン・ウォーター(OW)を取ったばかりの人の間で話題になるのは、OWでは18mまでしか潜ることができないけど、AOWだと40mまで潜れるということです。

しかしルール的には、イントラさんがいればOWであっても18m以下まで潜っても問題がない様ですし、現実的にも18m以下まで連れて行ってくれるショップが多いです。

それでは、ダイブマスターなどへのステップアップを目指さない限り、AOWは必要がないのでしょうか?

私は、30本前後の時にAOWを取りました。

きっかけは、「モルディブでセルフダイビングするためにはAOWが必要」、「OW講習でしっかりとしたスキルを教えて貰えなかったので、改めてしっかりとしたスキルを身に付けたい」という2つの理由からでした。

日本では、AOWの取得有無はあまり気にされることはなく、むしろ経験本数の方が重要視されますが、海外ではけっこう重要視されるようで、これから海外でも潜りたいと思ったときには、やはり取っておいた方が無難なようです。

次に、スキルを身に付けるという点ですが、これも私の場合にはとても役にたちました。

いいかげんなOW講習しか受けていなかったいうこともありましたが、同じスキルのおさらいであっても、少しファンダイブを経験してから心に余裕を持ってスキルのおさらいをしたために、しっかりと身に付け直すことができたと思います。

この様なことから個人的には、AOW講習はOW講習を取った後にファンダイブを少し経験した後で受けるのが、一番効果的だと思います。

ただし、OWの人には18m以下は潜らせないなど、ルールをきちんと守っているショップでお世話になっているのであれば、むしろスキルアップのためにどんどんキャリアアップしてゆくことはよいことかも知れません。

よって結局は、受けたいと思ったとき、受ける必要性を感じたときに、AOW講習を受ければよいと思います(思い立ったが吉日!)。

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ダイビングとトイレについて・・・

普通の日常生活では汚いと思うようなことが、ダイビングでは常識だったりすることがあります。

ダイビングを始めてこれを一番初めに感じるのは、マスクの曇止めでしょう。
マスクの曇止めでお手軽かつ最も効果的なのは、マスクの内面に唾を擦りつける方法です。
市販の曇止め液もありますが、使っている人はあまり多くないようです。

次の関門はやはりトイレ(小)でしょう。
ダイビングは、水中に長時間いることになるので体温が冷え、当然、普段よりもトイレがとても近くなります。
ドライスーツの場合はひたすら耐えるしかありませんが、ウェットスーツの場合には水中OKというのが、一応の常識です。
しかし、マスクの曇止めはあまり抵抗なく受け入れられますが、こちらの方は初めのうちは抵抗を感じる方、ベテランになってもずっと戦い続けている方は、結構いらっしゃる様です。
ちなみに、ダイビングの聖地・パラオでは、トイレのないボートで丸半日以上過ごすことががほとんどなため、海がトイレというのが暗黙の了解です。

私の場合もやはり、海水浴で大人が(小)をしないことと同じで、初めはかなり抵抗感がありましたが、我慢の限界とともにその抵抗感は、今ではすっかり克服しました。。。

しかし水中でするといっても初めの頃は簡単な話ではなく、泳いでいる最中にはまず無理で、水深が深い場合には搾り出すように頑張らないと、なかなか出るものではありません。
かといって、水中で突然じっとしてしまうとそれはそれでバレバレなので、さりげなくするには上手くタイミングを見計らう必要があり、マナーとしても人から少し離れたポジションでする必要があります。

また、ウェットスーツは肌とスーツの間の水が温まることで保温しているので(出すと暖かくて気持ちいい!?)、水着のように直ぐには流れ出てくれないため、出した後には首元からウェット内に海水を送り込む必要があり、また、ダイビング全体の時間も考えないと、エグジット寸前の安全停止などでしてしまったのでは、陸に上がってから白い目で見られることは必至です。

ただし、あまり無節操にしているとウェットスーツが臭くなるようなので、やはりボートにトイレがない場合や限界の場合など、最低限度にしておいた方がよさそうです。

ということで、私はダイビングの必須スキルとしてトイレ(小)までは身に付けることができました。

しかし、今後のダイビング生活を考えたときに、最も恐ろしいのはトイレ(大)の来襲だと思います。
パラオのようなトイレなしボートで半日以上といった場所で、実際これに襲われた場合、ベテランダイバーさんやガイドさんなどはどう対処されているのでしょうか???
緊急事態への対処方法として、奥義があれば是非伝授頂きたいスキルです。

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今までトラブったこと、怖かったこと

今までのダイビングでは、幸いなことにそれほど大きなトラブルに遭遇することもなく楽しむことができました。
しかし、そんな中でも小さなトラブルや怖かったことはいくつかあったので、その経験を書きたいと思います。

1.初ボートダイブでエグジット後の残圧が20!

初めてのボートダイブのときに、中層で初の逆流(アゲインスト)に出くわしてしまい、エアーを消費しすぎて潜水20分程度で残圧70に!
ガイドさんに申告して浮上開始したものの、前のグループが安全停止中だったので、水深15mくらいでしばらく待機することに(残圧50未満)!
やっと前のグループがエグジットしたので、安全停止の水深まで浮上したものの、このとき残圧は既に30!
今でこそ安全停止で残圧30あれば焦らないものの、まだダイビングを始めたばかりの自分にとっては生きた心地がしなかった・・・

2.タンクのバルブ開栓が不完全

水深10mくらいでタンクのバルブ開栓が不完全だったため、エア渋が発生して残圧計の針がブルンブルン震え始めた。
バディのオクトパスで急場を凌いだ後、ガイドさんにバルブを全開にして貰ってダイビングを続行した。

3.オクトパス逆さ渡しでエアー出ず

モルディブでのチェックダイブ対策として、基本スキルのおさらいをするためにプール講習を受けたときの事。
バディブリージングの練習をしたときに、オクトパスを上下逆さまでバディに渡してしまい、エアーが供給されずに水がガポガポ口に入ってきたため、慌てて浮上することに(プール講習だったのが幸いでした)・・・
それまでレギュ、オクトが上下逆だとエアーが供給されないことを知らなかったため、その時以来、レギュのバックアップにもなるように、オクトを右出しに変更した。

4.エントリー時にマスクを落とす

ジャイアントストライドエントリの時、マスクをしっかりと抑えていなかったために飛び込むと同時にマスクが外れてしまい、水中に落としてしまった・・・
幸いな事に先にエントリーした同一グループの人が水深25mまで追いかけてキャッチしてくれ、ガイドさんが水面まで持ってきてくれたので、そのままダイビングを継続した(皆様、本当にお世話になりました m(. .)m)。

5.水中カメラ水没

(涙)

6.疲労蓄積で耳抜きできず

なすすべなし・・・
そのまま水深を保って少し遊んだ後、早めにエグジット。

7.久々ダイブで潜行できず

久々ダイビングと初パラオで興奮していたため、ヘッドファーストでも全然潜行できず。
ガイドさんに手を引っ張って貰って何とか潜行(恥ずかしかった)。

8.エアーを吸い渋り、頭痛&船酔い

アゲインストの中で、なんとなくエアーを吸い渋ってしまったら、エグジット後に頭痛に襲われ、強烈な船酔いにも襲われてしまった。

9.ふと岩を掴んだら、すぐ横にオニダルマオコゼが!

ふと岩を掴んだら、すぐ横の岩が少し動いた!
よ〜く見たら猛毒のオニダルマオコゼがいた・・・

いつも日頃の仕事疲れや旅行疲れを抱えたまま潜らざろうえないことが多いため、それによる注意力散漫も多々あったと思います。
疲労が溜まっている時のダイビングほど、気を引き締めて潜る必要がありますネ。
(中止する勇気というのもありますが、これはなかなか難しいです・・・)

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BCDのポケットに入れているもの

私がダイビングのときにBCDのポケットに入れているのは、以下のグッズです。
ショップではとてもいろいろな種類の安全対策グッズが売られていて、全部はとてもまともに揃えられませんが、皆さんはどのようなものを携帯されているのでしょうか?
本当はナイフも携帯したいのですが、不器用な私ではトラブル時に中圧ホースを切断すること間違いなしということで、妻からはナイフ携帯を許して貰えません・・・

 ○シグナルフロート (漂流対策用)
 ○ホイッスル (漂流対策用)
 ○ダイビングベル (トラぶった!助けて!専用)
 ○水中ライト (透明度が高い海では持参せず)
 ○カレントフック (パラオの時のみ持参)
 ○水中ノート (トラブル時コミュニケーション用)
  ※乾かすのが大変なので最近はあまり持参しない

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泳げない人でもダイビングはできるのか?

ときどきOW講習の宣伝で「泳げなくてもダイビングはできる」という言葉を聞くことがあります。 これはあくまでも個人的感想ですが・・・

ウソだ〜そんなの!

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