リゾート旅行記 

マクヌドゥ・アイランド・リゾート

(2001.12.31-2002.01.05)

ダイビングを始めてから初の海外進出で、いきなりモルディブに行ってしまいました。

お正月休みだったので結構なお値段でしたが、それでも行ってしまいました。

モルディブは小さな島々からなる国で、基本的にひとつの島にはリゾートがひとつだけです。

今回行ったリゾートは、客室数が少なくアットホームなサービスが定評な「マクヌドゥ・アイランド・リゾート」。

利用航空会社は、世界的に高い評価を受けているシンガポール航空です。

Photo Albumはこちらからどうぞ!

  

(出発編)

モルディブは、行くだけで丸1日掛かってしまいます。 

シンガポール航空利用の場合は、シンガポールのチャンギ空港を経由して、モルディブのマーレ空港に行きます。

海外ツアーの集合はだいたい飛行機出発時刻の2時間前で、今回は12:00頃の飛行機だったので、車で埼玉から成田空港までかなり余裕を持って4時間と考えると、家を出るのは朝の6:00頃!

だいたい3時間強で成田空港には着けるのですが、方向音痴の私はすんなり駐車場には着けないので、やはり4時間くらいの余裕は必要です。

成田空港には9:30頃に到着しましたが、飛行機出発までの2時間半を、飛行機大好きな私は見学デッキで飛行機を見て過ごしたいのに、体力温存に勤めたい妻はレストランでのんびり過ごしたいらしく、いつもここで大喧嘩が始まるのは国内旅行と同じです。

そんなこんなで12:00頃に成田空港を出発して、7時間かけてシンガポールのチャンギ空港に到着(時差−1時間)です。

ここで乗り継ぎ待ち3時間くらいを過ごして、今度はモルディブのマーレ空港までは4時間30分(時差−3時間)。

やっとマーレ空港についたものの、同じリゾートに行くお客さんが乗ったマレーシア航空が遅れていたため、空港周辺で1時間半ほど待たされました。

ここまで車と飛行機に乗っているだけで15時間、待ち時間だけで7時間かかっていますが、この旅疲れでヘトヘトの身体に最後の極めつけはスピードボートでした。

このスピードボートは激しく揺れることはなはだしく、波に乗って大きく持ち上げられ、その後急に海面に叩きつけられることの繰返しで、もうほとんど拷問でした。。。

「早く着け〜早く着け〜」との祈りも虚しく、身体を硬直させっぱなしの状態が1時間弱も続いて、やっと「マクヌドゥ・アイランド・リゾート」に到着しました(リゾートタイムで時差+1時間)。

もう完全にグロッキーです。リゾートに上陸したとたんに妻はゲロゲロして、リゾートのお魚にエサを与えてました。

到着日が大晦日だったのでビーチはディスコ状態の大騒ぎとなっていましたが、ウェルカムドリンクも貰わず早々にコテージに案内して貰い、直ぐに爆睡しました。

(リゾート滞在編)

「マクヌドゥ・アイランド・リゾート」には水上コテージはなく、全ての部屋がビーチコテージです。

このビーチコテージは2部屋1棟になってますが、隣の部屋が気になるということは全くありませんでした。

リゾート到着日にはほとんど部屋の様子を観察する余裕すらなく寝てしまいましたが、翌日、改めて部屋の様子を眺めてみると、自然な感じを生かした雰囲気でなかなかおしゃれです。

ただ、シャワールーム(バスタブなし)は屋根が半分オープンになっていて、その部分の下は土剥き出しになっていたので、これはおしゃれというよりも虫やミミズが出てきそうでちょっと嫌でした。

実際、ここはアリがたくさん出没するリゾートで、洗面所には常に大きなアリが数匹出没しました。

このリゾートは一周10分位のこじんまりとした小さな島で、椰子の木がぼうぼうで砂浜は白く、いかにも「南の島」という言葉がぴったりのリゾートでした。

ここではレセプションやバーやレストランも全て床は砂浜となっていて、素足で過ごすのが粋らしいですが、実際には安全のためにビーチサンダルは履いた方が無難そうです。

ここではエスカレーションとしてシュノーケリングツアー、ナイトフィッシング、バーベキューツアー、ドーニセーリングなどが出来る様ですが、ダイビング目的の私達はエスカレーションには参加しませんでした。

体験ダイビングは、1回は無料で出来る様です。

このリゾートではとても楽しいサービスとしてベットメーキングデコレーションがあり、毎回、ディナーを楽しんでいる間にベットカバーにデコレーションを施してくれます。

初日はお正月だったので「HAPPY NEW YEAR 2002」の文字が葉っぱで形作られてました。

それ以外にもお魚さんの形やダイヤモンドの形など、毎回とても楽しませて貰いました。

   

(お食事編)

モルディブのほとんどのリゾートではリゾート滞在中ずっと同じ島にいることになるので、3食全てリゾートのレストランで食べることになります。

ここマクヌドゥでは、朝、昼食はビュッフェスタイルで、夕食はコース料理でした。

レストランはオープンな雰囲気ながら、とてもおしゃれでした。

マクヌドゥでの最初のディナーはちょうど1月1日だったので、スペシャルメニューでした。

このスペシャルメニューでは、スープ、前菜、シャーベット、ステーキ、ローストダック、パスタ、フルーツ、ケーキ、コーヒーが出されましたが、品数の多さもさることながら一品一品の量もしっかりあり、前菜からステーキまでで普通の1食分の量はありました。

ステーキくらいまでは、その後の展開に気付かずおいしく全て食べていたのですが、徐々にお腹一杯になっても、出された料理に手を付けないのは失礼だと思い、死ぬ思いをしながらもなんとか一皿の半分は食べ続けました。

ウェイターもだんだんこちらの様子に気付き、後半は苦笑いしながら「特別メニューは今日だけだから」と、我々を励ましながら料理を運んできました。

多分、今までの人生の中で最も多く食べた食事だったと思います。今思い出しても苦しい・・・

ちなみにここのウェイター君たちは、皆、少年っぽい年頃で、背丈も小さめで華奢な体つきでした。

このスペシャルメニューはまいりましたが、それ以外の通常の日は量も気持ち多いくらいで、前菜、スープ、メイン(パスタ、肉料理など)、デザート、コーヒーのメニュー構成となり、味は全体的にとてもおいしかったです。

Dinner (January 1st, 2002)

Cream of Celery Soup

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Seafood Cocktail on Bed of Lettuce

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Passion Fruit Sorbet

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Australian Beef Tenderloin Steak Served with Baked Potatoes and Grilled Vegetables

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Roasted Duck with Orange Sauce Served with French Fries and Broccoli

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Penne Pasta Primavara (White Wine Sauce, Garlic, Peas, Zucchini & Bell Pepper)

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Fresh Fruit Platter

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Strawberry Cheese Cake

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Coffee
Or
Tea Selection
 Ceylon, English Breakfast, Earl Grey or Mint

 

Dinner (January 2nd, 2002)

Beef Consumme Soup
Or
Caesar Salad

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Roasted Leg of Lamb with Rosemary Sauce Served with Potato Gratin and Glazed Carrots
Or
Grilled Prawns and Fish Skewers with Garlic Butter Sauce Served with Saffron Rice and Ratatouille
Or
Macaroni  Pasta with Tomato Sauce

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Coffee Mousse
Or
Fruit Roll with Vanilla Sauce

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Coffee
Or
Tea Selection
 Ceylon, English Breakfast, Earl Grey or Mint

 

Dinner (January 03, 2002)

Chicken Noodles Soup
Or
Tasmanian Mountain Pepper Atlantic Salmon Salad

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Veal Tenderloin winerschizel Served with Parsley Potato and Cauliflower Gratin
Or
Steam Fish with White Wine Sauce Served with Vegetable Rice and Roasted Carrot
Or
Conchiglie Pasta with Cheese Sauce

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Apple Fritter with Custard Sauce
Or
Banana Mousse

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Coffee
Or
Tea Selection
 Ceylon, English Breakfast, Earl Grey or Mint

 

なお、週に1回はモルジビアン・ナイトの日として、ビーチでビュッフェスタイルのディナーになります。

砂浜で夜の潮風に当たりながら松明の火に照らされながら食べるディナーは、いかにも南国リゾートならではの贅沢でした。

ディナーの後には、バーでウェイター君などによるモルジビアン・ダンスが披露されました。

踊っている本人たちは大興奮でノリノリでしたが、傍から見てるとガイコツ踊りにしか見えませんでした・・・ 

昼食のビュッフェではおいしいと評判のカレーが必ず置いてありましたが、味は今ひとつでした。

せめてナンで食べられればもう少しおいしかったかもしれませんが、何よりもライスがパサパサで全然味気が無かったので、日本のお米のおいしさを改めて実感しました。

また、レストランの横ではチキンと白身魚のバーベキューを焼いていて、こちらも自由に食べることが出来ましたが、これも味は今ひとつでした。

ここではリクエストすると朝食を1回、ビーチの特別席で食べることが出来ます。

いかにも新婚さん向けのサービスですが、今回は正月休みで新婚さんはいないらしく、誰もこのサービスを利用していませんでした。

この特別席はレストランから丸見えのビーチに用意されているので、実際にここで朝食を食べたら見世物状態になってしまうので、結構恥ずかしそうです。

(ダイビング編)

モルディブでは必ず最初にチェックダイブを行うと聞いていたのですが、正月休みで混んでいるせいかチェックダイブは行われませんでした。

ここはハウスリーフでもダイビングはできる様ですが、OW講習以外の人は誰もハウスリーフで潜っていない様子だったので、セルフダイブをしないのであればチェックダイブは必要ないのかもしれません。

このときのダイビングスタッフはモルディブ人のアリさんと、日本人のミサコさんの2人だけで、普段はもう1人の外人ガイドさんがいるそうですが、正月休みで出身国に帰っていた様です。

正月休みで人手がすくなかったせいか、リゾート到着の翌日にダイビングをするために何度もダイビングセンターに行ったのですが、いつも人がいなくて捕えるのに苦労しました。

午後ダイブの直前に、やっとアリさんを捕まえると、今までのタンク本数と最後に潜った日を聞かれて、いきなり午後のボートダイブに連れて行ってくれました。

ここのボートダイブは午前1本、午後1本ですが、ブリーフィングはボートに乗る前にダイビングセンターに集まり、アリさんがポイントの説明して、ミサコさんが通訳するという形で行われました。

実際のダイビングに向かう際には、ミサコさんはボートに同上しないことも時々ありました(OW講習をしていた様です)。

アリさんに、次のポイントは流れが強いか聞くと、いつもこやかに「Easy Dive!」とだけ答えてくれました(毎回ドリフトダイビングなので、Easy Diveでも流れはあります)。

ここでは自然環境保護のため、基本的にはグローブ着用は禁止ですが、たった一度、SharkPointに潜るときだけは流れが強く、岩にしがみつく予定だったので、グローブ着用が許可されました。

ボートダイブは、モルディブではおなじみのドーニという木造船でのんびりとポイントに向かいます。

通常のポイントは15分〜20分くらいですが、ときどきドーニで1時間以上かかるMantaPointというマンタだらけの超感動ポイントにも遠征してくれました。

船上では舵取り(船長?)の他にも地元のスタップが2名ほど乗り込み、潜水前のタンク背負いの手助けや潜水後のタンク運びなどを手際よくやってくれました。

ここではボートダイブの帰りに、椰子の実を皮付きのまま小さくスライスしたものを皿にのせて、みんなに配ってくれます。

最初は皮付きの実なので喉の渇きを潤すほどでもないし、おなかにたまるほどのものでもないし、何だかよくわかりませんでしたが、ここでダイブ本数を重ねていくうちに、何故かボートダイブ後の皮付き椰子の実スライスがとても楽しみになって行くから不思議です。

きっとダイビング後のちょっとグッタリした体には、適した栄養分なのでしょう。

ここのボートダイブでは、超大型マダラエイを見たり、ホワイトチップシャークを何匹か見たり、雨あられのように泳ぐアカモンガラの大群の中を泳いだり、カメに何度か遭遇したりしましたが、なんといっても、「マンタ」が感動でした。

何匹いるのか分からないほど常にマンタが現れては消え、消えては現れ、ふと気付くと真後ろにマンタが泳いでいて、しかも実際に手を伸ばせば難なく触れる距離まで近づいてきました。

マンタはレギュレーターからの排気が当たるのを嫌うそうなので、マンタが近づいてきたときには排気を止めなくてはならず、お陰でしばしば体が浮き上がりそうになりました。

とにかく、ここでのダイビングは最高に楽しかったです。

(シュノーケル編)

ここのビーチは風景的にとても美しく、ライトブルーの海と、真っ白い砂のビーチと、緑が鮮やかな椰子の木々が調和して、どこか幻想的な雰囲気をかもしだしていました。

ビーチそのものはちょっと浅瀬の部分が長いながら、モルディブリゾートお決まりのハウスリーフ(ドロップオフ)もちゃんとあります。

浅瀬の部分では、スズメダイやチョウチョウウオ系の熱帯魚が数多く見られ、その中にはモルディブを代表するパウダーブルー サージャンフィッシュも数多く見られます。

ただ、浅瀬の部分には特に変ったものは住み着いていないようで、マダラトビエイが泳いでいるのを1回見たのと、白いウツボに追い掛け回されたのが1回あったくらいでした。

そうです、ここのビーチで白ウツボに襲われたのです。

シュノーケリングをしていたら、いきなり真っ白なウツボが目の前に現れ、大口を開けて妻に襲い掛かろうとしました。

泳いで逃げる妻、大口を開けて追いかける白ウツボ、それを横から観察する私という状況となりましたが、白ウツボは横にいる私に気づき、今度はこちらに襲い掛かってきたので、今度は私が必死に逃げることになりました。

命からがら逃げとおした後にダイブセンターで聞いたところ、前日にもこの白ウツボに襲われた人がいたそうです。 ウツボって何もしなくても人間に襲い掛かることがあるんですね?

ドロップオフ近辺には、うわさでは大きなツバメウオとマダラエイが住み着いているとのことでしたが、残念ながら我々がシュノーケリングをしたときにはツバメウオは発見出来ず、マダラトビエイが3、4匹を遠くにうっすら見えた程度で、それ以外には特別な魚は発見できませんでした。

(帰国編)

ついに帰国の日がやってきました。最後の日はリゾートを夕方の18:00頃に出発しました。

最後は、レセプションの日本人お姉さんと部屋の掃除を毎日してくれたモルディブ人のシャム君がお見送りしてくれました。

そしてまた、恐怖のスピードボートで首都マーレに向かいますが、帰りは行きと違いスピードボートの揺れも全然少なく、時間も2/3の40分くらいであっさり着いてしまいました。

ひとまずは安心です。

その後、飛行機の出発は23:00頃なので空港での再集合時間まで4時間近く過ごさなければいけませんが、ツアーには空港近くのフルレアイランドホテルの夕食クーポン券が付いているので、さっそくフルレアイランドホテルに向かいました。

ここのホテルは出来たばかりだったのでとてもきれいで内装のセンスもよかったです。

夕食は和食弁当を注文しましたがなかなかおいしかったです。

その後、時間を持て余したのでホテル内のアロママッサージなどを受けて時間潰しをしました。

空港に戻り出国審査通過後、出発ロビー内のみやげもの店などを物色しましたが、モルディブにはおみやげに適した特産品やおみやげ品がなく、どこにでもあるチョコレートすらモルディブ製はないので、結局何も買わずじまいとなりました。

やっと23:00になり、シンガポールのチャンギ国際空港への出発です。

このフライトは飛行時間4時間半ですが、離陸後1時間半くらいの間に夜食が出され、着陸30分前には起こされてしまうので、ゆっくり眠れるのはその間の2時間半くらいです。

しかしこのフライトで(時差+3時間)となるので、チャンギ空港に到着した時には朝の7時頃になってます。

感覚的には一瞬にして一夜を失ってしまったようでした。

つぎの成田行きフライトまでは、4時間くらいの待ち時間があります。

その前のフライトで当然、睡眠不足になっていますが、この4時間は勝負の時です。

モルディブではたいしたおみやげを買えなかったので、この4時間でおみやげ物を全て買い揃えなくてはなりませんでした。

そういった意味では、チャンギ空港は空港内の設備が充実しているので大助かりでした。

そんなこんなでついに今回の旅の最後のフライトとなる飛行機に乗り、7時間半ほど飛んだ後に無事、成田空港に到着しました。

入国審査や荷物待ちなどで1時間程かかった後、帰りは渋滞にも会わず行きは3時間半かかった道を、帰りは2時間半弱で埼玉の家につくことが出来ました。

モルジブ

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