リゾート旅行記 

ヴァドゥ・アイランド・リゾート

(2002.12.28-2003.01.03)

前年のマクヌドゥに引き続き、またまたモルディブに行ってしまいました。

しかも、値段がやたらと高い正月休みにまたまた行ってしまいました(正月しか長期休暇が取れない・・・)。

今回はなんと、ハウスリーフが抜群に良いことと、日本人経営で常に大人気の「ヴァドゥ・アイランド・リゾート」。

正月休みなのに、大人気のヴァドゥが取れてしまいました(後からオーナー夫人に聞いた話では、常連客でキャンセルがあったそうです)。

利用航空会社も前回同様、シンガポール航空です。

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(出発編)

モルディブのマーレ空港に行くまでの経路、時間は、前回の「マクヌドゥ・アイランド・リゾート」と全く同じです。

成田空港まで車で行くのに、方向音痴の私は一度行った場所でも久しぶりだと必ず迷うので、やはり4時間の余裕を見て出発になければいけないところも全く同じです。

ただし今回は、成田からシンガポールに向かうフライトで機内がとても寒かったので、ドリンクサービスの時に「Coffee」を頼んだのですが、シンガポール航空のスチュワーデスさんからは「Coke」が渡されました。トホホ・・・

マーレ空港からヴァドゥへは、モルディブ名物のドーニで向かいます。

マクヌドゥの時に味わった地獄のスピードボートとは違い、潮風に当たりながら、首都マーレや周辺リゾートの夜の明かりを見ながら、のんびりとリゾートに向かいます。

途中、回りの明かりが全く無くなった海の真ん中でふと夜空を見上げると・・・ 

宇宙の真ん中に漂っているような感覚に襲われるほど、星々が綺麗で、夜空一杯に星が埋め尽くされている光景は圧巻でした。

この絶景な夜空を見れただけでも、モルディブに来た甲斐があったというものです。

そんな40分ほどの気持ちの良いクルージングののち、ついに「ヴァドゥ・アイランド・リゾート」に到着です。

ビーチバーでウェルカム・ドリンクを頂きながら、リゾート滞在中の注意事項などを聞いたのち、自分でコテージに向かいます。

コテージでは、さっそくヤモリ君数匹が壁に張り付いて我々を迎えてくれました。

(リゾート滞在編)

ヴァドゥ・アイランド・リゾートには、水上コテージ、ビーチコテージ、サンライズヴィラの3タイプがありますが、今回泊まったのはビーチコテージです。

ちなみにヴァドゥの水上コテージはモルディブの中でも一番人気で、平日でも予約が取れないこともある様です。

今回泊まったビーチコテージは、内装は特に凝ったところはなく、はっきり言えば味気が無い部屋ですが、その代わり、部屋は十分な広さがあってバスタブも付いているので、ダイビングやシュノーケリングをする上ではとても使い易い部屋でした。

尚、この「ヴァドゥ・アイランド・リゾート」はすこし前に改名したばかりで、その前は「ヴァドゥ・ダイビング・パラダイス」という名前でした。

この名前からも、このリゾートがいかにダイビングに力を入れているかがわかります。

今回訪れたときには、まだレセプション前の表札やおみやげもの等に書かれているリゾート名は「ヴァドゥ・ダイビング・パラダイス」のままになっていました。

ここのリゾートは1周が5分位で回れる小さな島で、マクヌドゥよりさらに一回り少し感じです。

島全体の雰囲気は同じような感じですが、どちらかというとマクヌドゥの方が緑が多く静かな感じで、ヴァドゥの方が鳥の鳴き声が騒がしくてジャングル的な感じでした。

事前のインターネット調査で、このリゾートには蚊が多いとの情報もありましたが、滞在中には一匹も蚊を見かけませんでした。

ヴァドゥでも他のリゾートと同じようなエスカレーションもあるようですが、ここ独自のサービスとしてフィールドガイトというものが開催されます。

これは主催者のオーナー夫人と一緒に島を一周して、島に住むさまざまな生物の生態を説明して貰うもので、フィールドガイトニュースの毎月発行、メールサービスなどを行い、オーナー夫人はかなり力を入れているご様子でした(ダイビングのために参加できませんでしたが・・・)。

また、ここのリゾートの近くをイルカが常に通り道にしているようで、毎日今日のイルカの通過予想が張り出されていて、この時間にビーチを狙っていると高確率でイルカが見られる様です(ダイビングで疲れたので見に行きませんでしたが・・・)。

このリゾートで夜にビーチ沿いを歩いてみたら、波打ち際に青白い小さな光を放つ夜光虫を見ることが出来ました。

このリゾートでは、島を我が物顔で飛び交う大きな水鳥、年中大騒ぎしている小さな鳥たち、ビーチのいたるところでウロウロしているヤドカリたち、コテージの壁に張り付くヤモリたち、浅瀬をゆらゆら泳ぐベビーシャークたち、夜のビーチで光る夜光虫と、1周5分の小さな島の中で、日頃触れることのないさまざまな生物達に接することが出来ました。

(お食事編)

ここヴァドゥでもマクヌドゥと同じように、3食全てリゾートのレストランで食べることになります。

通常、ヴァドゥではビュッフェスタイルの食事はなく、朝、昼、夕食ともウェイターさんが運んで来てくれます。

朝食はだいたい毎日同じで、トースト1人2枚、卵料理(スクランブルエッグ、オムレツ、目玉焼きからチョイス)、フルーツ、コーヒーor紅茶で、量的にはちょうど良いのですが、ちょうど良いだけに贅沢さが感じられませんでした。

昼食、夕食は簡易コース料理になりますが、メイン料理の選択は出来ずに常に一品です。

毎回、メニューがレストラン脇の白板に書き出されていて、夕食には必ずの中に「SAL〜〜〜〜〜〜〜〜AD」と目立つメニューが書かれていましたが、出てきたサラダはいつもマリネっぽいもので量も少なく、サラダ好きの私達には少し不満でした。

また、食事の味、食器、レストランの雰囲気などは少し洗練さが欠けていて、豪華リゾート地というよりも、いかにも南の孤島のリゾートという感じでした。

スープだけは、常にとてもおいしかったですが、メイン料理の味付けはいつも今ひとつでした。

ちょうど狂牛病が取りざたされているときで、いつもチキン料理ばかりだったので、飽きてしまっていたのかもしれません。

デザートで出されたフルーツも新鮮なのでしょうが、熟れているものがなかったので甘味がありませんでした。

ちなみに、ここのウェイターさんたちは皆、そこそこの年齢で、体格も良く、レストランのウェイターなのに何故か全員ヴァドゥのグリーンのポロシャツを着ていました。

マクヌドゥの少年っぽいウェイター君たちと全然体格が違いましたが、同じモルディブ人でも民族が違うのでしょうか?

尚、このリゾートには水上バーとビーチバーがありますが、バーで飲んだバナナシェークは、何故か超絶品でした。

ここヴァドゥでは大晦日と正月を過ごしましたが、大晦日はスペシャルディナーでビーチでビュッフェスタイルの食事でした(正月は、通常メニューです)。

この時はダイビングのガイドさんたちも正装して、一緒に食事をしていました。

このときのディナーは違う部屋の方と相席になり、我々は自分達より(全然)若い第2ハネムーンのカップルと相席し、それはそれで楽しくお話をしたのですが、海外リゾートであることを考えると、この相席は嫌う人もいると思います。

食事の後、モルディビアンダンスやビンゴ大会(景品はお土産品等)が行われ、最後に「Happy New Year」のカウントダウンと同時にシャンパンで乾杯が行われました。

(ダイビング編)

ここでは、まず始めにチェックダイブを受けなければなりません。

チェックダイブでOKを貰うと、ハウスリーフを自分達だけで自由に潜る(セルフダイブ)ことが出来るようになります。

チェックダイブといっても特にマスククリア、レギュレーターリカバリーなどを行うわけではなく、始めにビーチでフィンピポットを繰返しながら0.5Kg単位でビシッとウェイトを調整し、その後はガイドさんからハウスリーフを潜るときのライン取りを教えて貰いながら、普通にファンダイブを楽しみ、普通に潜れていればチェックダイブOKが貰えました。

私達のチェックダイブのときには結構流れがあったのですが、それでもヴァドゥのハウスリーフではちょっと強いくらいとのことで、さすがはモルディブではちょっと有名なヴァドゥのハウスリーフだと思いました。

このハウスリーフのダイビングでは、好きな時間にセルフダイブをすることも出来ますが、午前と午後の決まった時間までにダイブセンターの白版に予約しておけば、ガイドさん付きのダイビングもできます。

さらに、もちろんボートダイブにも行くことも出来るので、ここでは色々なスタイルでダイビングを楽しむことが出来ます。

ボートダイブの場合には、夕食のレストラン入口の横においてある白版で、明日の午前と午後のポイントを確認して、参加したい場合には白版に部屋番号と参加人数とサインを書いて予約します。

ヴァドゥは南マーレ環礁の最北に位置して潮の出口(ヴァドゥチャネル)になっていますが、残念ながら今回のダイビングでは全体的に潮が南から北に流れていることが多く、月と地球の関係で浮遊物が舞うことが多い時期であったため、位置的に環礁内の浮遊物がみんな集まってきてしまうので、ヴァドゥ周辺スポットは全体的にことごとく透明度が悪く、はっきりいって伊豆より悪いときもありました。

このような悪コンディションだったので、本来はいろいろ大物も見れるとうわさのハウスリーフも、ボートスポットでさえパッとしませんでした。

ボートダイブでは、モルディブおなじみのドーニでダイビングに出掛けますが、大体同じスポットを周期的に回っている様でしたが、今回の様に南マーレ北部全体のコンディションが悪いときには、多少時間がかかっても北マーレ等に足を伸ばしてくれればと思いました。

ここでは無料でフロートとダイブアラートを貸してくれ(ここで潜る以上は持たなくてはいけない)、安全管理はとても気を配っています。

ガイドさんはチーフのイワサさんとその奥さん、その他日本人ガイドさん2名とモルディブ人の若手ガイドのシャムさんの計5名がいましたが、さすがは天下のヴァドゥだけあってガイドさんの質の高さを感じました。

私達はヴァドゥ滞在中の前半はハウスリーフだけを、ガイド付きやセルフダイブで潜りました。

セルフダイブでは、ダイビングセンターで潮の流れをよく確認した上で、どのブイからどのブイに向かって潜るかを決めて潜らないと、特に流れが強いときには、リゾートから「さようなら」となってしまうので、注意が必要です。

ここのハウスリーフでは、やはりギンガメトルネードが最大の見物で、これはシュノーケリングでも見ることは出来ますが、やはりダイビングで下から見たほうが立体的に感じることが出来ました。

ただ、厄介なことに、ギンガメトルネードを見るベストポイントに、大型のゴマモンガラさんが住み着いていらっしゃいました。

一度、セルフダイブをしているときに、遠くにぼんやりと大きな影が水底にいるような感じがしたのですが、その時は遠くて確認出来なかったため、その後に潜ったガイドさんに確認したところ、トラフザメだったそうです(ガイドさんと一緒に潜った人は、タイガーシャークではないかと言って、人心を惑わせていました)。

ここのボートダイブは、始めはヴァドゥだけあって上級者ばかりではないかと思って参加を敬遠していたのですが、後半は思い切って参加してみました。

ボートダイブではお荷物になるようなことはなく、同じようなレベルの人も数組参加していましたが、やはり全体的には猛者が多く、流れに逆らって泳ぐ場面がしばしばありました・・・

ボートダイブでのガイドは、モルディブ人のシャムさんと日本人ガイドの誰か1人が一緒にボートに乗り込み、ブリーフィングは潜る直前に日本人ガイドさんから行われますが、潜るときにはシャムさんチームか日本人ガイドさんチームで別々に潜ります。

私達はシャムさんにガイドしてもらうことが多かったです。

ボートスポットでは、大きなマダラエイが折り重なって休憩していると思いきや一匹がふらふらと手が届くところまで泳いできたり、2m強はあろうかというナポレオンの影を見たり(遠かったので影しかわからなかった)、岩陰で休んでいる小型ナポレオンをじっくり見たり、ホワイトチップシャークやイソマグロが泳いでいる姿を見たものの、残念ながらそれ以外には特に珍しいものは見られませんでした。

今回はグレイリーフシャークが見たかった・・・

(シュノーケル編)

ここのビーチは、「さすがはモルディブ」ということを実感出来ます。

ここではシュノーケリングだけでも、トロピカル系の熱帯魚は当然のこととして、通常はダイビングでもあまり見られないような魚たちまで、見ることが出来ます。

まず、目に付くところでは、ところどころで全長40cmくらいのベビーシャーク(ブラックチップシャーク)が、いっちょ前に尾びれをゆらゆら振りながら泳います。

ただ、このサメは近づくとすぐに逃げてしまい、人間に危害を加える心配はまずありません。

いざシュノーケリングをしてみると、カスミアジがちょろちょろ泳いでいて、ベビーリーフを追い回している奴さえいました。

そのほか、小型ツバメウオのペアが一糸乱れぬ編隊で泳いでいたり、ゴマモンガラが小石を突付いていたり、超大型ドクウツボが大きな口を開けていたりしていました。

そしてなんといってもここのビーチの最大の売りはギンガメアジです。

浅瀬のところにも小さなギンガメアジが群がっていますが、ドロップオフまで泳いでゆけば確実にギンガメアジのトルネード(群れて回っている)が見られます。

ただし、ここのドロップオフは常に流れがあり、1日のうちで流れの方向が必ず変るので、シュノーケリングでドロップオフまで行く場合には、ダイビングセンターに貼り出さされている流れの状況をよく確認する必要があり、ダイバー以外の方が浅瀬を離れてドロップオフまで行くのは、ちょっと危険かもしれません。

(帰国編)

最終日はリゾートを夕方の19:30頃に出発しましたが、その前にビーチバーで簡単な夕食(サンドイッチだったかかな?)を出してくれます。

最後にドーニに乗り込む際、オーナー夫妻、ダイビングセンターのガイドさん全員と、大晦日のディナーで相席した第2ハネムーンの若いカップルが見送りにきてくれました。

マーレまでは来たときと同じでのんびりドーニなので、みんなドーニが見えなくなくなるまでずっと手を振ってくれました。

これはスピードボートでは味わうことが出来ないお別れです。

マーレについてからは、前回の「マクヌドゥ・アイランド・リゾート」の場合と同様、マーレからシンガポールまでのフライトで一瞬で時間を失いながら、成田に戻りました。

モルジブ

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